2018年4月1日日曜日

4月例会

日 時:2018年4月28日(土)午後2時~5時15分
会 場:大阪大学豊中キャンパス 言語文化研究科
    A棟2階大会議室

【読書会】午後2時~3時

講 師:橋本順光(大阪大学)
書 籍:橋本順光・鈴木禎宏編『欧州航路の文化誌:寄港地を読み解く』青弓社、2017年
内容紹介:明治後期から大正期、そして戦前にかけて発展し、多くの日本人に異文化体験を提供した船の旅=欧州航路。横浜から始まり、上海、シンガポール、インドを通過、スエズ運河を渡ってマルセイユにいたる約1カ月の船旅は、一見すると優雅な観光のイメージがある。
しかし欧州航路は、数百年にわたる西洋の東洋進出を歴史的にさかのぼる旅でもあった。憧れのヨーロッパへの途上、巧みな東洋支配と植民地の現状に驚き、日本と世界の行く末に思いをはせる当時の「旅行記」を、海洋文学として読み直す。そして、欧州航路の産物である哲学者・和辻哲郎の『風土』を補助線にして、船旅によってもたらされた海外のイメージを浮き彫りにし、近代日本の心的な世界像=メンタルマップをあざやかに照らし出す。

コメンテーター:根川幸男(国際日本文化研究センター)


【ミニ・シンポジウム 】午後3時15分~5時15分

発表者:友田義行(信州大学)
    Ryan Cook(エモリー大学)
    禧美智章(立命館大学)

題 目:ミニ・シンポジウム――文学と映画を横断する
趣 旨:2010年の日本比較文学会では「黒澤映画と文学」というシンポジウムが開催され、黒澤明監督の映画とシェイクスピア、バルザック、ドストエフスキーといった、海外文学の「原作」とが比較考察された。異言語で書かれた文学作品の比較に加え、文学と映画という異なるジャンルの比較、または横断的な読解が試みられたのである。
文学から映画、あるいは映画から文学へのアダプテーションは、元の文学/映画を「原作」化させ、両者の比較へと受容者を誘う。近年、文学や漫画の映画化や、漫画やゲームのノベライズが盛んに行われ、研究の場でも文学と映画をはじめとしたジャンルを横断しての比較研究が活発化している。だが、一方でこうした研究自体が不毛であるとの指摘もある。
本シンポジウムでは、安部公房の小説とアニメ映画、洋画からの剽窃が指摘されるムード歌謡映画、宮崎駿と海外童話をそれぞれ取り上げ、文学(言語)と映画(映像・音声)の横断的研究が持つ可能性と問題点を議論したい。

研究発表1
題 目:安部公房のアダプテーション――「魔法のチョーク」の変形
発表者:友田義行(信州大学)
研究発表2
題 目:イメージ及び記憶としての昭和30年代――歌謡映画の形式主義
発表者:Ryan Cook(米エモリー大学)
研究発表3
題 目:物語の変換――「人魚姫」から宮崎駿『崖の上のポニョ』へ
発表者:禧美智章(立命館大学)

2018年1月28日日曜日

会員近著

Calin-Andrei Mihailescu and Takayuki Yokota-Murakami, eds.
Policing Literary Theory.
Leiden, The Netherlands: Brill, 2018.

Policing Literary Theory is an exploration of the complex relationship between literature/literary theory and police/policing.

〔編著者による自作紹介〕
 国際比較文学会文学理論分科会のワークショップを阪大で2014年に開きました。そのときの発表を本にしました。「警察的なるもの」と文学・文学理論の関わりを多面的に探究しようとした論集です。理論的なものと実作の分析編が半分ずつくらいです。話題も時代・地域、さまざまでカフカ、ル・カレ、小林多喜二、サイード、ロトマン、金日成などさまざまな作家、理論家ほかが取り上げられています。ご一読いただけましたら幸いです。

2018年1月15日月曜日

1月例会

日 時:2018年1月27日(土) 午後3時~5時15分
会 場:関西学院大学 西宮上ケ原キャンパス(本部キャンパス)
    第二教授研究館(池内記念館)2F 研究会室2

【書評会】3時〜5時

講 師:西原大輔(広島大学)
題 目:『日本人のシンガポール体験』人文書院、2017年
内容紹介:近代日本の文学・美術における東南アジア表象を考える上で、シンガポールは非常に興味深い場所である。本書は、主に幕末から戦後にかけて、日本人が記録し、文学や絵画に描いたシンガポールを取り扱っている。この海峡都市は、大英帝国の東アジア植民地化の拠点であり、娘子軍などの日本人移民居住地であり、第二次世界大戦中には日本軍の占領地ともなった。文献の徹底調査を通じ、単純な図式化に回収されない個別の事例を積み重ねることによって、日本人によるシンガポール表象の全体像を示そうとした。

司 会・コメンテーター:橋本順光(大阪大学)

2017年10月8日日曜日

第53回関西大会

開催日時 2017年11月4日(土)
会  場 石川県文教会館
〒920-0918 金沢市尾山町10番5号

大会進行 岩津 航(金沢大学)
大会本部 石川県文教会館

11:45【受  付】

12:15【開  会】《401/402》
司  会 金沢大学  飯島 洋
開会の辞 関西支部長 中川 成美

12:30-14:25  【研究発表】

【A室】《403》
A-1 (12:30-13:05)
司会:佐々木 英昭(龍谷大学)
萩原朔太郎「日清戦争異聞(原田重吉の夢)」と芥川龍之介「首が落ちた話」の比較文学的研究
道合 裕基(京都大学・院生)

A-2 (13:10-13:45)
司会:佐々木 英昭(龍谷大学)
リービ英雄の〈オリエンタリズム〉受容――『星条旗の聞こえない部屋』を中心に
トーマス・ブルック(神戸大学・院生)

A-3 (13:50-14:25)
司会:佐々木 英昭(龍谷大学)
大岡昇平の短編推理小説―戦争小説との連関を視座として―
林 姿瑩(大阪大学・院生)

【B室】《405》
B-1 (12:30-13:05) 司会:中川 成美(立命館大学)
三島由紀夫『禁色』における同性愛言説の援用―性科学の受容に関連して―
朴 秀浄(大阪大学・院生)

B-2 (13:10-13:45)
司会:中川 成美(立命館大学)
クノップフ社における川端康成著作の英訳現場
片岡 真伊(総合研究大学院大学)

B-3 (13:50-14:25)
司会:中川 成美(立命館大学)
「養生」から「能」を観る―加賀藩を例として
趙 菁(金沢大学)

【C室】《406》
C-1 (12:30-13:05)
司会:中島 淑惠(富山大学)
A. シュヴァルツ=バルト『混血女性ソリチュード』における奴隷制への抵抗
大野 藍梨(立命館大学・院生)

C-2 (13:10-13:45)
司会:中島 淑惠(富山大学)
エミール・ゾラの後期作品の政治性:ヴァーグナー受容の観点から
林 信蔵(立命館大学衣笠総合研究機構プロジェクト研究員)

C-3 (13:50-14:25)
司会:中島 淑惠(富山大学)
熊と人間の交錯した関係―宮沢賢治「なめとこ山の熊」とウィリアム・フォークナー「熊」
佐々木 ボグナ(日本学術振興会特別研究員)

14:45-17:00 【シンポジウム】《401/402》
「読みかえと書きかえの文学史に向けて」

司会: 鈴木 暁世(金沢大学)
講師:佐藤 文彦(金沢大学)
岩津  航(金沢大学)
西村  聡(金沢大学)
ディスカッサント: 飯島 洋(金沢大学)

17:15-17:45 【関西支部総会】《401/402》
司会:稲賀 繁美(国際日本文化研究センター)

17:45 【閉会】《401/402》
閉会の辞:岩津 航(金沢大学)

18:15-20:00 【懇親会】《KKRホテル金沢3階「孔雀の間」》
(会場より徒歩約10分)
司会:鈴木 暁世(金沢大学)

2017年9月13日水曜日

9月例会

日 時:2017年9月30日(土) 午後3時~
会 場:立命館大学衣笠キャンパス創思館401・402教室(4F)
    京都市北区等持院北町56−1

【研究発表】3時〜4時

講 師:松居竜五(龍谷大学)
題 目:南方熊楠研究の現在

司 会:稲賀繁美(国際日本文化研究センター)


【書評会】4時15分〜5時15分

講 師:禧美智章(立命館大学非常勤)
題 目:禧美智章『アニメーションの想像力――文字テクスト/映像テクスト の想像力の往還――』風間書房、2015
内容紹介: アニメーションを「読む」ことで何が見えてくるのか。そのとき「想像力」はどのように介在しまた伝播するのか。アニメーションにおける運動を端緒として、現在の産業的側面、第二次世界大戦前後の時代状況との相関、文学作品における視覚性との比較、実写やデジタル技術との融合といったさまざまな問題をとりあげ、アニメーションの想像力のあり方へと迫る。

司 会:横濱雄二(甲南女子大学)